ひとつひとつの和菓子に、自然の恵みと職人の心を込めて。私たちの菓子づくりは、素材選びから製法に至るまで、一切の妥協をしません。季節の移ろいを映し、日々にやさしく寄り添う和菓子をお届けしています。
「おいしい和菓子は、まず素材から」。 職人が自らの足で日本各地を巡り、出会った素材だけを使っています。 小豆、もち米、果物――気候や土壌が生み出す微妙な違いに耳を傾け、 菓子にもっとも適したものを選び抜いています。
四季の恵みは、見た目の美しさだけでなく、香りや食感までもが主役です。 春は桜や苺、夏は柚子や青梅、秋は栗や芋、冬は柚子や黒豆など、 素材の持ち味をそのまま活かすことを大切にしています。
毎朝、小豆を丁寧に炊き、職人の手で練り上げる餡。 作り置きはせず、その日の分だけを仕込み、 できたての風味と滑らかさを守ります。
上生菓子や練り切りは、色の重なりや花びらの曲線、 細部の表情まで手作業で仕上げています。 同じものはひとつとしてない、季節の情景をかたちにしたお菓子です。
蒸す、焼く、冷やす、固める――素材と季節に応じて最適な技法を選び、 やわらかさ、口どけ、香りの立ち方まで、すべてを計算して仕上げています。